発毛メカニズムについて
現在薄毛に悩む方は女性では総人口の10%、男性では25%と4人に1人が抱えている問題となっています。
遺伝や男性ホルモンによる影響をこのブログでも取り上げてきましたが、厳密には薄毛自体が遺伝するというよりも、生活習慣などの薄毛になりやすい条件が遺伝する、という考え方が正しいです。
<毛根幹細胞活性因子>
幹細胞は年齢と共に活動が弱まってきてしまいます。
これらを活性化させるのが幹細胞活性因子。
毛髪が休止期に入ると通常のサイクルでは体内の活性因子によって眠りから目覚め、
髪の原料ともいえる毛芽へと分化していきます。
加齢によりコラーゲンが減少するとこの活性因子自体の量も低下し、毛髪の休止期が伸びていってしまいます。
幹細胞自体の老化を防止するため、以下のような活性因子が注目されています。
IGF-1 (高濃度デカペプチドー4)・・・毛根幹細胞活性因子
Tβ-4 (高濃度オクタペプチドー2)・・・毛根幹細胞分化促進因子 <毛芽の生成促進>
高濃度ビオチノイルトリペプチドー1・・・毛包成長因子
※ペプチドとは?・・・「アミノ酸の集合体」のこと。
単体でアミノ酸と呼ばれているものが、2個以上になるとペプチドと呼ばれます。
それが1000個以上集まったものがいわゆる「タンパク質」です。
発毛に必要とされている因子というのは以前投稿しました5αリダクターゼがとても重要になります。
アセチルテトラペプチドとアカツメクサバナエキスの2つの総称として、キャピキシルという名前がついています。
男性型脱毛症(AGA)を引き起こす5αリダクターゼを抑制する働きがあります。
男性ホルモンの中のテストステロンと、還元酵素5αリダクターゼが合わさることにより、
DHT(ジヒドロテストステロン)がつくられ毛母細胞が攻撃されてしまい、
髪の寿命であるヘアサイクルが短くなってしまいます。
市販されている育毛剤の中でも効果的と言われているリアップ。
これにはミノキシジルという成分が入っていますが、
キャピキシルはミノキシジルの3倍の育毛効果があると言われています。
男性型脱毛症対策としての育毛剤の開発が今も進んでいます。
様々な角度から薄毛、抜け毛を予防する方法として期待できそうですね。