食材としてなじみの深いニンニクですが、もともとはユリ科のネギ属にあたる植物です。
原産地は中央アジアで、日本でも昔から滋養強壮に良い食べ物として使われてきました。
そこから抽出されるニンニクエキスも、様々な有効成分を含んでいます。
ざっと挙げるだけでも、疲労回復、高血圧の改善、血液をサラサラにする効果、コレステロール値を下げる効果
など色々な効能が期待できます。
よく聞く“ニンニク注射”も疲労回復に良いものとして認知されていますね。
これは厳密にはニンニクエキスを注射しているわけではなく、ニンニクの中に含まれるビタミン類(主にビタミンB群など)をバランス良く配合したものを使用しています。
疲れのもとである乳酸を体外に排出するのを助けたり、二日酔いや風邪の症状にも効果的と言われています。
☆血行促進効果
以前紹介したセンブリエキスと同じく、血行促進をしていく効果が高いです。
血管の拡張作用だけでなく、毛根に存在する毛母細胞の分裂を活性化する効果も認められているため、様々な育毛剤に配合されています。
☆豊富に含まれるビタミン類
ニンニクは植物で言うと球根の部分。
ここにたくさんの栄養分を蓄えています。中でも豊富なのがビタミンB1。
体内に貯めておくことができない水溶性ビタミンですので、摂取自体が難しいビタミンです。
糖質の代謝にも関わっていますよ。
☆においの正体はアリシン
ニンニクを切ったりすりおろしたりするときに出てくるにおいは、アリシンという硫黄化合物だと言われています。硫黄を含んだアミノ酸を含硫アミノ酸と言いますが、ニンニクが切られたときにアリインというアミノ酸が壊れ、分解酵素のアリイナーゼによって変化したものがアリシンです。
アリシンとビタミンB1が結びつくと、アリチアミンという物質になります。
同じような名前が多いのでややこしいですが、もともと水溶性のビタミンだったビタミンB1が、これにより脂溶性の性質を持つようになり、体内への吸収が良くなります。