ヘッドスパ・頭皮ケアリッツです。
髪質によってはだんだんと普段のセットがしづらくなる時期が近づいてきました。毎年梅雨入りするくらいの時季に縮毛矯正やストレートパーマをかける方も多いと思いますが、今日は湿気による髪の広がりについて原因と対策を書いていきます。
原因は髪のダメージ?
ダメージしている髪は外側の幕であるキューティクル(毛小皮)が損傷しています。
▲こちらが髪の毛の拡大図です。本来きめの細かいうろこのような膜に覆われている状態ですが、ドライヤーやアイロンの熱、摩擦などで髪が傷むとキューティクルは剥がれ落ち、髪の毛の内側がむき出しになってしまいます。
▲こちらが損傷し始めているキューティクル。表面に穴が開いているのが分かります。
この状態になっていると、髪の毛が持っている水分や油分は外に流出しやすくなり、パサつきにつながってきます。
流出するすき間があるということは、入っていくすき間もあるということなので、湿気が多い時季は空気中に水分を髪の毛が吸収していきます。その結果質量が増し、広がりやすくなるということになります。
簡単に言えば、傷んだ髪の毛は砂漠のような状態です。そこへ雨が降るとものすごい速さで水分を吸収していきますが、それが失われまたカラカラになるのも早いことになります。
自宅でできる湿気・広がり対策は?
1.ブラッシング
特にある程度長さのある方は、ブラッシングをすることにより髪の水分を均一に広げ、ドライヤーや櫛を入れやすくしておくと良いでしょう。これは頭皮にとっても良いことで、日々のお手入れの中に加えていきたい要素です。目の洗いブラシを使って根元から梳かしたり、ドライヤーをするときには根元のくせの強いところを左右両方から梳かすようにしてクセの流れを整えながら乾かすと良いです。
2.アイロンを多用しすぎない
手軽にサラサラの仕上がりやカールの質感が出せるので、ついアイロンに頼りがちですが、熱によるダメージはキューティクルの損傷を招きます。使用するときはなるべく温度調節ができるものを使い、低温でも自分の満足のいく仕上がりになるのであれば、なるべく温度は下げた方が髪の毛にやさしくセットできます。