年齢と共に訪れる体力や見た目の変化は誰しもが感じるものですが、主に30代くらいから徐々に分かってくるという方が多いようです。
髪の毛だと、抜け毛が増えて全体にボリュームが少なくなってきたり、白髪が出始めたりといった変化がありますが、特に女性を中心に髪のハリやコシが出づらくなってきたという声をよく聞きます。
『ハリ』は“髪の毛の強さ”、『コシ』は“髪の毛の弾力”
髪の毛は引っ張っても簡単には抜けたり切れたりしません。
白髪を抜いたりした経験のある方はわかると思いますが、集中的にグッと力を入れないと抜けませんよね。
髪はタンパク質でできていますが、繊維がいくつも集まっているので、10本くらい束ねると1.5リットルのペットボトルを持ち上げるくらいの強度があると言われています。
これが髪の毛の持っている『ハリ』と呼ばれるものです。
以前ドライヤーのことを書いた時にも触れましたが、濡れている時はこの強度は弱まります。
ドライ状態の約40パーセントくらいの強度に落ちるというデータもありますが、水分を含んでいると髪は結構無防備な状態になっています。
対して『コシ』は、弾力のこと。
ドライヤーで乾かしてからカーラーなどでセットしてもなかなかカールがつきづらい方もいると思います。
これは髪の毛が元の形状に戻ろうとする弾力が働いているからであり、直毛の方にとってウェーブやカールのあるヘアスタイルがしづらいのも、コシの強さによるものなんです。
ハリ・コシをつくっているのは髪の毛のキューティクル
髪の毛は3層構造になっていて、外側のキューティクルがうろこのように重なり合い、
水分やタンパク質を守っています。
摩擦に弱い性質がありますので、こすれて剥がれ落ちてしまうと、
髪の毛の栄養分が流出しやすくなってしまいます。
定期的に頭皮や髪の毛のケアがとても大切です。